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全社員(約3,000名)をDX人材化、NECグループ全体の業務改革に挑む
NECビジネスインテリジェンスの取り組み
NECビジネスインテリジェンスでは、「社会のDX」「お客さまのDX」「NECのDX」を目指す未来として定義しています。「NECのDX」実現をミッションとし、NECグループ全体の業務改革、および生成AI等先進技術の活用に取り組んでいます。
データに基づくプロセス最適化とともに、データから付加価値を生む「インテリジェント化」を推進するため、全社員DX人材化をトップダウンとボトムアップ両面で実施しています。
本取り組みは「第13回 日本HRチャレンジ大賞」人材育成部門の優秀賞、および「第9回 HRテクノロジー大賞」奨励賞を受賞しております。
取り組み事例
CASE1:生成AI活用の人材育成プログラム「虎の穴」により合計26,000時間の工数削減施策を創出
選抜された社員が通常業務を離れ、1か月間集中してAIスキル習得と成果創出を行う「虎の穴」プログラムを実施(23年度は32名参加)。AI活用経験のなかった現場社員をデジタル人材としてリスキリングを行いました。
このプログラム参加者により、創出された施策は26テーマ。すべて生成AIを活用することで、合計26,000時間の工数削減施策が創出されました。1テーマ当たりの平均削減率70%という成果をあげています。
生成AIに関する業務利用について社会でもノウハウがない中、ChatGPT4リリースから2か月という早さで利用環境整備とルールを設定。4か月で人材育成スキームを構築し、AI経験が無い人材のリスキリングを行うとともに、7か月で業績目標への織り込みと評価制度への連動を実現しました。こうした早期の仕組化により、いち早くAI活用のノウハウを蓄積し、NECのAI事業を通じて、広く社会に還元していくことができると考えています。
CASE2:全社員DX人材化をトップダウンとボトムアップ両面で実施
トップダウンでは、経営層がDXによる成果創出(年間10万時間削減等)を業績目標に設定し、コミット。社員との対話会や社内報でメッセージを定期的に発信しながら、継続的な人材育成の機会・リソースを提供したことで、7割以上の社員が戦略の方向性に共感しています。
ボトムアップの施策では、経営幹部含め全社員が「データリテラシー研修」を受講。事後アンケートを定期的に行い、学習内容を実務に根付かせています。
NECの先端技術を活用した業務改革ノウハウを習得できること、また、習得した技術・スキルを社内データや業務に活用しやすい環境があることは、NECビジネスインテリジェンスの強みです。
今後日本の労働人口が減少していく中、社員の市場価値を高め、自身の主体的なキャリアを築くことにつなげていきます。また、働きやすさにおいても、先端技術活用による生産的な業務環境の整備がされ、社員の満足度は上昇傾向となっています(エンゲージメントサーベイで前年比+3%改善)。
CASE3:DX文化の醸成
NECビジネスインテリジェンスでは、社長・役員から社員に至るまで、デジタル活用を当たり前にするとともに「チャレンジを称賛する文化」を醸成するための取り組みを行っています。
現場のDXナレッジを全社共有する定期イベント(23年度は6回開催、平均満足度88%・社員の50%以上視聴)、学習・実践意識の向上につなげるDX推進番組の放送(満足度91%)など、DX文化の醸成に向けた社内イベントも積極的に展開しています。