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自己紹介で振り返りをしてみる

PJ活動お役立ちコラム
第104回 2022年11月22日
自己紹介で振り返りをしてみる

最近、自己紹介をする機会が重なり、改めて自分の過去を振り返る時間を作ったことで気づいたことがあり共有したいと思います。
皆さんは、自己紹介用の資料など作ってありますか?
キャリア採用の方は、経歴や職歴などがまとまっているかもしれませんね。筆者は新卒採用ということもあり社歴だけは長いです。入社した時とは社名も変わり、役割も色々と変わってきました。
過去にも自己紹介をする機会はありましたが、直近の役割や業務などを伝えることが多く、入社してからの歴史のようなものを整理することはあまりありませんでした。
今回まったく業務上、接点のない方と対話することとなり、先方が入社からの社歴などをまとめてくださっていたので、「これはこちらもまとめてみるか!」と意気込んでPowerPointに向かいました。
ところが…

途切れ途切れの記憶からの発見

社歴が長いということは当然時間軸が長くなるわけですが、自身の記憶が曖昧になっているところもあり、どちらのイベントが前だったか、何かの後だったかはっきり分からなくなっていることもありました。
当社には異動情報などをまとめているシステムがあり、それを参照しながらなんとか大きな時間軸を整理して、いつどこで何をやっていたかを並べました。自然災害やライフイベントなど自身が経験した揺るぎない年月もあるため、それも頼りに記憶を紐解いていった状態です。

そんな状態でしたが、一つ目の発見がありました。
それは、筆者がある意味身を削り取り組んだ業務は鮮明に覚えているということです。今のご時世では許されないような働き方をしていたとも言えますが、1人でも悩み、チームでも悩み、正解を探しながら取り組み生み出した仕事がありました。一緒に走り切ったメンバーの顔、ビルの窓から白んでくる外を眺めた光景、「ありがとう」とこちらからのリリースを待っていた人の電話からの声など記憶が途切れ途切れでもはっきり覚えているものでした。
そのような経験をさせてくれた会社や上司に感謝をするとともに、記憶が曖昧ということは、もしかしたらそこまで全力投球できていなかった時期もあったのかも…とも思いました。
皆さんはどうでしょうか?

あの時の自分に言葉をかけるとしたら

記憶には鮮明に残っていますが、当時のことを今振り返るとずいぶん力業だったなと思います。FAXで連絡が来たり、統一されたデータ授受の仕組みがあったわけではないので、データがメールに添付されて来たり、媒体が送られてきたりと今考えるとリスクしかなく怖くなります…。
スケジュールもかなりめちゃくちゃで、やれる人がやれるだけやって対応する。役割分担も行き当たりばったりだったかもしれません。時間が足りなければ会社滞在時間を延ばすことでカバーする…
今あの時の自分にアドバイスをするとしたら、“まず全体の体制を整理して、役割を明確にする。全体スケジュールをリーダーと作成し、必要な体制を組み、デイリーで進捗をトレースする。課題は漏れなく管理し、課題には 第99回 重要度(影響度)と優先度(緊急度)を使い分ける を参考に分類し、対応については体制に盛り込んだ判断プロセスを踏む”といったあたりでしょうか。
当時は、とにかく納期だけは揺るぎなくあり、スケジュールも体制も場当たり的に対応していたので、ムダもムラもたくさんあったと思いますし、ムリばかりだったようにも思います。

二つ目の発見は、過去の自分が取り組んだことを改めて振り返ると、当時の足りなかったこと、取り組むべきプロセスが見えてくるというものです。経験やスキルも今とは違うはずですが、今だったらこうするというアドバイスを過去の自分にすることで、今の知見で足りるのかという気づきにもなると思います。

ぜひ、今後のためにも自己紹介シートは作りためておいてください。いつか必ず役立つと思いますし、自身の振り返りにも活用してみてください!
今回の内容が皆さんの活動に少しでもお役に立ちましたら幸いです。