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健康診断結果から「気づく」を手に入れた!
PJ活動お役立ちコラム
第96回 2022年9月27日
健康診断結果から「気づく」を手に入れた!

皆さん、健康診断はきちんと受けていますか?
PJ活動とはだいぶ離れた話題から始まってしまいますが、健康診断を経て得た気づきについてお話したいと思います。
健康診断で体重を始めとして多少のほころびはありつつも、概ね問題なしで歩んできた筆者でしたが、とうとう「血圧少々高め」との診断結果を手にしてしまったのです。血圧だけはどちらかと言えば低めの自覚がありましたので、正直かなりショックでした。経過観察範囲ではありますが「標準」から数値が離れていることに一抹の不安もありました。
そこで病院に行くほどではないにせよ、きちんと現状を自覚するためにも「見える化だ!」と決意し、自宅で計測できる血圧計を購入しました。それから朝晩血圧を測るようになりました。そうすると確かに、「標準」と設定した数値をオーバーしている日が多いことが分かりました。
ただし、朝なり晩なりの1回の計測で一喜一憂するのではなく、どういう傾向にあるのかを把握しようと心がけました。
見える化の役割
少々大げさかもしれませんが、この件で「見える化」の意義を再確認しました。
毎日計測することが習慣化し始めた頃、「これは塩分が多そうだから食べるのを控えよう」「運動不足だから、せめて階段を上がろう」「血圧を下げる効果のある食材を取るようにしよう」など、知らず知らずのうちに望ましい(と思われる)行動をとり始めていました。無理をするわけでもなく、自分に厳しいルールを課すでもなく、自然と行動していました。
業務のプロセス改善などにおいて「見える化」は、現状把握のためにまず取り組む施策になります。筆者もこんがらがった業務を整理するために「見える化」を実行し、「見える化」から改善を加速させたことも数多くあります。
改善ポイントを探すための「見える化」もありますが、継続的に見ていくことで気づきを得る、重要な変化点を見逃さない「見える化」や望ましい行動を促す「見える化」もあるということに改めて気がつきました。
第32回 「気づく」人に私はなりたい で対応している業務の問題に気がつくためには、どのような心がけでいたらよいのかに言及していますが、継続的に観察する定点観測をすることで変化や異常値に気がつくこともお伝えするべきでした。
1on1でも定点観測
定点観測という点では1on1においても変化に気がつくためには必要な要素になります。
このコラムでも、何度もメンバーとの対話(1on1)の重要性が取り上げられていますが、筆者の部門でも1on1は大切な活動の一つになっています。
1on1も頻度など実施回数に焦点を当てるのではなく、内容の質が大切であり、上司と他愛のない雑談で終わりましたでは意味がありません。メンバーの成長促進やチームのパフォーマンスを最大化するためのアドバイスなど目的に沿った会話である必要があります。メンバーの置かれている状況や気持ちの変化に気がつくためにも定点観測しておく必要がありますね。
少々自身の反省点でもありますが、「月に1回実施する」という実施することが目的化してしまい、メンバーと深く議論するということに気が回っていなかったこともありました。その反省から、メモの残し方も工夫し、変化に気がつけるように心がけました。1on1で将来に向けてとある活動に取り組みたいと宣言したメンバーを折々でフォローしつつ、変化点を見逃さないようにしています。
発端は、問題のある健康診断結果ではありましたが、当たり前に続けていることの中にも気づきを得られるヒントはあるのかもしれません。今回の内容が皆さんの活動に少しでもお役に立ちましたら幸いです。
そして、健康診断は必ず受けてくださいね。