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プロジェクト管理における自分事化の重要性
PJ活動お役立ちコラム
第186回 2024年8月20日
プロジェクト管理における自分事化の重要性

筆者はPM(プロジェクトマネージャ)の補佐として、プロジェクト管理の支援を行い、PMの負担軽減に努めています。筆者はプロジェクト管理の現場では、受け身の姿勢ではなく、主体的な動きが重要だと考えています。そこで今回は、主体的な動きについて「自分事化」というキーワードで深掘りしてみたいと思います。
自分事化の効果
自分事化とは与えられたタスクや課題を自分のものとして受け止め、主体的に取り組むことを意味します。自分事化には以下のような良い効果があると考えられます。
- 生産性向上
自分事化することで、積極性が高まり、迅速に行動に移すようになります。指示待ちの姿勢が減り、自ら考え動くようになります。また、責任感が生まれ、結果に対するこだわりが強くなるため、課題の本質を捉えやすくなり、より効果的な解決策を講じることができます。 - 課題解決力の向上
課題や改善点を積極的に見つけ、主体的に解決策を探るようになります。課題を深く考え、課題の本質を捉えやすくなり、より効果的な解決策を考えられるようになります。 - モチベーション維持、成長
目標や計画を立て行動することで、やりがいや達成感を感じやすくなります。積極的に必要な知識やスキルを取得するようになり、成長スピードの向上にも繋がります。
このように、自分事化には多くのメリットがあります。指示された仕事でも、自分事として捉えることで、より高い成果を目指すことができます。
自分事化するための方法
次に自分事化を実践するための方法を以下に示します。
- 目的の理解
仕事の目的をしっかりと理解し、その仕事の意義や価値を認識することが重要です。自分の役割がプロジェクトにどう影響するかを考えることで、モチベーションが上がり、具体的な計画を立てることができます。 - フィードバックと振り返り
上司やチームメンバからのフィードバックを受けることで、新たな気付きを得ることができます。また、定期的に振り返ることにより、過去の経験から学びを得たり、行動を見直すことができます。このプロセスを通じて、成長や学びを促進することができます。 - 積極的なマインドセット
自分の仕事や役割に責任を持ち、積極的に取り組む姿勢により、仕事の質やスピードが上がります。問題が発生したときに他人事にせず、自ら解決策を探すことが重要です。
筆者が自分事化できていなかった仕事を振り返って考えてみると、特に目的の理解が足りなかったように思います。目的を納得せずにいると、創意工夫をする気持ちが生まれず、やる気が出ない、放置してしまう、という状況に陥ることがあります。目的の理解には時間を掛け、自分自身を納得させることが大事だと感じました。
自分事化で気を付けること
自分事化をするときには、以下の点に注意が必要です。
- 範囲を明確にする
すべての仕事を自分事化しようとせず、自分が担当する範囲や責任を明確にしましょう。周囲の人に任せることも大事です。 - 客観性を保つ
自分事化して集中し過ぎると、客観性が失われる場合があります。ときには一歩引いて俯瞰し、自分事と他人事のバランスが取れているか確認できるとよいと思います。 - 過度な負荷をかけない
責任感を持つことはよいことですが、過度なプレッシャーは健康を損なう原因にもなります。自分事化しすぎて、自分を追い詰めないようにしましょう。
これらに注意しながら自分事化を行うと、より効率的に仕事を進めることができます。
おわりに
PMから依頼されたタスクをただこなすだけでなく、自分事として受け止めることで、積極的に効率化や情報収集を行い、PMの負担を軽減することができます。また、プロジェクトで予期せぬ問題が発生したときでも、自分事として捉えると、自ら原因を追究し解決策を探し、柔軟な対応が取れるようになります。このように、プロジェクト管理においては、「自分事化」がとても重要な役割を果たすと考えています。
今回の内容が皆さんの活動に少しでもお役に立ちましたら幸いです。
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