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「他人に期待をせず、信頼する」~自己成長とより良い関係構築のために
PJ活動お役立ちコラム
第185回 2024年8月6日
「他人に期待をせず、信頼する」~自己成長とより良い関係構築のために

日々多くの人と関わる中で、すべての物事を一人で完結することは不可能であり、物事を進めるためには相手に依頼することが必要です。相手に物事を依頼したときに、その成果が自分の期待値に届かなかった場合、相手にネガティブな感情が生まれたり、自分を責めてしまったりした経験はありませんか?
筆者の場合、「自分の説明が不十分だったので、このようなアウトプットになったのかな」と自分を責めたり、「もっとレベルが高い結果になると思っていたのに残念だ」と思ったりした経験がありました。このような感情を持ちながら物事を進めていくことは、最終的な結果や相手との関係にもマイナスの影響があり、自分自身にとってもストレスになるため、できれば抑えたい感情です。
このような事態を回避するために「他人に期待をせず、信頼する」という考え方の実践があります。「他人に期待をしない」という言葉にはネガティブなイメージがあるかもしれませんが、このような考え方で行動することは自分と相手の双方にメリットがあります。
本コラムでは「他人に期待をせず、信頼する」ことで享受できるメリットと注意すべき点について紹介します。
「期待」と「信頼」
二つの言葉の意味について生成AIに問いかけたところ、次の回答が得られました(矢印の行:筆者コメント)。
- 期待:ある事柄が将来において特定の結果を生むことを予想し、その結果を待ち望む気持ち。
→未来に対するもの。相手が主体 - 信頼:人や物に対しての強い確信や確信に基づいた安心感。信頼は時間をかけて築かれるものであり、対象に対する肯定的な評価が基礎となります。
→過去の積み重ねと現在に対するもの。自分が主体
つまり、「期待をせず、信頼する」とは、「相手が自分の思うような結果を出してくれることを望むのではなく、出てきた結果をより良いものにするよう、自分が主体となって相手と取り組む」という行動です。このような行動をすることで、自分自身と相手との関係に次のようなメリットがあります。
自分にとってのメリット:自己の成長
「相手が自分の思うような結果を出してくれることを望まない」ということは、最終的な結果は自分で責任を持つ必要があります。自分事として取り組むことで次のようなメリットがあります。
- 失敗したとしても原因を分析することで、自分の糧とすることができる。
- 自分の期待を相手に押し付けないため、相手の対応(アウトプット)にネガティブな感情やストレスを感じることがなくなる。
- 自分事として取り組むため、必要なスキルや知識を習得する機会が生まれる。
これらのメリットにより、より主体的に活動できる自分への成長に繋がります。
相手との関係へのメリット:お互いの関係構築
依頼元(自分)から期待を押し付けられることがなくなるため、依頼先(相手)の方でも成果に対するプレッシャーを感じることがなくなります。これにより、お互いの関係に次のようなメリットがあります。
- 相手のアウトプットを確認した後に、自分がネガティブな感情を持って接することがなくなるため、相手との関係の悪化を防げる。
- より良い結果になるように自分が主体となって取り組むため、お互いに意見をしやすい環境となる。
- お互いに意見をしやすい環境で議論を繰り返すことで相手との関係が深まり、より良い関係が構築できる。
実践する際に注意すべき点
ただし、「他人に期待をせず、信頼する」という考えを実践する際は、次の点に注意する必要があります。
- 相手に「他人に期待をしない」を求めてはいけない。
相手も人間ですので、逆に自分に対して期待して依頼することもあります。「他人に期待をしない」は自分の行動に対する考え方ですので、相手にも同じ考え方を求めてはいけません。 - 「信頼は、相手を信じて頼りにする」こと
相手を信頼するのは自分の考えです。相手の考え方や対応に思うところがあっても立ち止まって、対応してくれたことへの感謝と前向きなフィードバックを心掛けることが、「最終的な結果は自分で責任を持つ」ことに繋がります。
さいごに
「他人に期待をしない」という言葉は、一見冷たくネガティブなイメージがあるかもしれませんが、「信頼する」ことで自分の成長や相手との関係向上にも繋がるポジティブな考え方ということについて紹介させていただきました。
人間は感情の生き物であるため、常に「他人に期待をせず、信頼する」ことは困難です。しかし、相手に物事を依頼する際にこのことを意識して行動することで、より主体的な活動に取り組むことができ、相手とより良い関係を築くことができると筆者は考えます。
今回の内容が、今後の皆様の活動に少しでもお役に立ちましたら幸いです。
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