Displaying present location in the site.
多様な価値観を受け入れる-柔軟性のある価値観へ-
PJ活動お役立ちコラム
第181回 2024年7月9日
多様な価値観を受け入れる-柔軟性のある価値観へ-

はじめに
私たちの社会は多様な価値観を持つ人々で成り立っています。価値観とは、その人の「生き方の指針」とも言え、感じ方や考え方、信念など、その人を形成する重要な要素です。それぞれの人が持つユニークな視点は、今までにない新しい気づきを与えてくれます。しかし、他人の価値観が自分のものと異なる場合には、受け入れがたいと感じる方もおられるのではないでしょうか。実際に筆者はその一人でした。しかし、多様な価値観を柔軟に受け入れて、共感、理解して自分の考え方を広げることは非常に重要です。本コラムでは、その重要性や考え方について紹介します。これもまた、私の価値観といえるでしょう。
「多様な価値観を受け入れる」ことがなぜ重要か
「柔軟に多様な価値観を受け入れることができる」ということは、人としての一種の能力だと考えます。なぜなら、それは自分の価値観が唯一的なものではないと自覚し、他人の価値観を理解することで、その中から自分が学べる部分を見つけ、自己成長につなげることができるためです。自身の固定観念にとらわれずに変化していく社会や人々に適応し、新しい視点を取り込むことによって、より広く、深い視野を持つことが可能になります。そのほかにも、異なる知識や経験を持つ人々とのコミュニケーションも円滑になり、創造力や問題解決能力を高めることもできるため、私生活や仕事といった様々な場面において、多様な価値観を受け入れることは大変重要なことだといえます。
自身と異なる価値観を受け入れる上での課題
しかし、異なる価値観を受け入れることは容易なことではなく、自分の価値観が揺らぐことに不安を感じたり、自分を否定されている気持ちになる方もいるのではないでしょうか。筆者自身、当初は自分の価値観を曲げることと考えていたため、「受け入れる」ということに難しさを感じていました。しかし、「受け入れる」ということは、決して自身の価値観を曲げるという行為ではなく、自身の価値観は残しつつ、新しい視点として異なる価値観を認識し、ときには自身の価値観として取り込む行為です。まずはそのことを自身で理解することが重要であり、その観点から自身の考えを見つめ直すことで、筆者は新しい気づきを得ることができました。
最適な価値観に切り替えることが大事
筆者は自身の価値観において、業務の進め方で悩んでいる時期がありました。筆者は「速度と効率」を最優先するタイプであり、早く提示した後にお客様のリアクションを見てはすぐに次の行動を起こしていました。しかし、新しくアサインされたプロジェクトでは、詳細な計画と徹底した準備を重視するような「慎重な動き」がお客様から求められており、自身の業務姿勢は評価されませんでした。そのため、今までの業務姿勢が間違っていたのか、その考え方が良くないのかと不安になり、自身の価値観に迷いを感じていました。このことを先輩社員に相談したところ、「それぞれの状況に応じて最適な価値観に切り替えることが必要だ」と助言を頂き、価値観も一辺倒にならずに、状況に応じて柔軟に切り替えていく必要があると学びました。そこで異なる価値観で行動をした結果、なぜそのプロジェクトにおいて「慎重な動き」が必要とされているのかという点も理解することができ、よりお客様のニーズに合わせた行動ができるようになりました。
「柔軟に価値観を切り替える」という価値観を取り込んだことにより、自身の考え方が広がり、お客様のニーズに合わせた行動ができるようになりました。これは、既存の「速度と効率を最優先する」という価値観を否定することなく、「詳細な計画と徹底した準備を重視して慎重に動く」という価値観と共存することができているからだと考えます。状況によっては前者を求められる場面もあり、適宜その価値観を切り替えての対応が可能となりました。この実体験からも、異なる価値観を受け入れるということは、自身の価値観を否定することではなく、固定されていた狭い視野を広げ、自己成長につなげることができる行為であるといえるのではないでしょうか。
最後に
今回、「既存の価値観に加え、新たな要素を得る行為」と考えて異なる価値観を受け入れたことで、筆者は自身の成長につなげることができました。柔軟に多様な価値観を受け入れ、状況に合わせて自身の価値観を切り替えていくことが、自らの視野を広げ、円滑なコミュニケーション能力や想像力、問題解決能力の習得や成長に非常に重要だと感じています。まずは異なる価値観を否定するのではなく、そういう価値観もあると理解することから初めてみてはいかがでしょうか。本コラムが皆様の活動に少しでもお役に立ちましたら幸いです。
PJ活動お役立ちコラムの公開はメールマガジンでお知らせしています。
おかげさまでコラムをお読みいただいたお客様方から、メールマガジン配信のお申し込みをいただいております。
このメールマガジンは誰でも無料でお読みいただけますので、継続して受け取りたい方は、お気軽にお申し込みください。