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スライド資料のファイルサイズが大きい!そんなときに確認すること
PJ活動お役立ちコラム
第180回 2024年7月2日
スライド資料のファイルサイズが大きい!そんなときに確認すること

Microsoft® PowerPoint®※でスライド資料を作成しているときに、気づいたらファイルサイズがやたらと大きくなっていた、なんて経験はありませんか。
ファイルサイズが大きいからといって困ることは少ないかもしれませんが、ファイルを開くのに時間がかかったり、スライド編集の動作がなんとなく重く感じたりと、影響がまったくないとは言いきれません。それに、(機会は減っていると思いますが)ファイルをメール添付でやりとりする際には、ファイルサイズは小さいに越したことはありません。
スライド資料のファイルサイズの大きさが気になったときは、まずは次の項目を確認し、軽量化を試してみてください。
- 貼り付けている画像
- スライドマスター
※ 本記事ではMicrosoft® PowerPoint® for Microsoft 365 MSO(バージョン2302)で動作確認をしています
画像を圧縮する
スライドに多数の画像が貼り付けられている場合には、それらの画像を圧縮することでファイルサイズを大幅に減らせることがあります。
画像全部をいちどに圧縮する方法と、1つずつ圧縮する方法がありますので、「とにかくすぐにファイルサイズを減らしたい!」という場合には前者を、「圧縮の結果をつど確認したい」という場合には後者をおすすめします。
ファイルの保存時に画像をまとめて圧縮する
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「ファイル」から「名前を付けて保存」を選択し、「参照」でファイルの保存先とファイル名を指定する
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「名前を付けて保存」画面の右下にある「ツール」をクリックし、表示された一覧から「画像の圧縮」を選択する
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「画像の圧縮」画面にて「圧縮オプション」と「解像度」を設定し、「OK」ボタンをクリックする
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「名前を付けて保存」画面の「保存」ボタンをクリックし、ファイルを保存する
画像を1つずつ圧縮する
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圧縮したい画像を選び、「図の形式」から「図の圧縮」を選択する
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「画像の圧縮」画面にて「圧縮オプション」と「解像度」を設定し、「OK」ボタンをクリックする
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手順1と手順2を必要なだけ繰り返し、ファイルを保存する
解像度の設定によって、圧縮の結果に差がでます。解像度を低くするとファイルサイズは減りますが、画像がぼやけたり、輪郭がギザギザしたりするため、資料の用途にあわせて適当な解像度を選びましょう。
スライドマスターを整理する
ほかのファイルからスライドを流用した場合には、スライドマスターやその配下のレイアウトマスターが増えていることがあります。
「スライドには画像をあまり使っていないのに、なぜかファイルサイズが大きい」というときには、不要なスライドマスターが残っていたり、使用していないレイアウトマスターに高解像度の画像が含まれていたりしないか確認してみましょう。それら不要なものを削除することで、ファイルサイズを減らせる場合があります。

「表示」から「スライドマスター」を選択し、スライドマスターを表示させたら、不要なスライドマスターやレイアウトマスターがないかを確認して、適宜削除します。
なお、すでにスライドに適用してある各種マスターは、そのままでは削除できません。スライドマスターやレイアウトマスターにマウスポインタ―を当てると、それらがどのスライドに適用されているかが表示されるので、その情報をもとに適宜スライドを編集(残しておくスライドマスターやレイアウトマスターだけをスライドに適用する)してから、不要なものを削除しましょう。
スライド資料を作成するときに、スライドマスターの状態を確認する人は多くないかもしれませんが、思わぬ情報が残ったままになっている場合もあるので、(とくに流用・編集を繰り返してきたファイルは)いちどは確認してみることをおすすめします。
ファイルもデトックスを習慣に
いまは容量無制限のクラウドストレージサービスなどもあり、ファイルサイズを気にかける機会は減ってきているのかもしれません。
しかしながら、さきほどの不要なスライドマスターの例のように、残しておく必要のないもの(状況によっては残しておいてはいけないもの)がファイルに含まれていることもありえます。
「内容のわりにファイルサイズが大きいな」と違和感のあるファイルや、長期間にわたって使用しつづけているファイルは、不要なデータを確認、削除するデトックスを習慣にすると、より快適で安全なプロジェクトでのファイル運用につながると思います。
さいごまで読んでいただき、ありがとうございました。
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