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業務停滞の解消法 ~トラブルの捌き方~
PJ活動お役立ちコラム
第179回 2024年6月25日
業務停滞の解消法 ~トラブルの捌き方~

日常の業務でも、手順が決まっているにも関わらず様々なトラブルが発生することがあります。そうした状況でも、業務をスムーズに進めるためには、トラブルに立ち止まらず解決していく必要があります。今回は筆者の経験をもとに、トラブル発生時の対応方法についてご紹介します。
筆者は、開発プロジェクトのSSC(シェアードサービスセンター)業務支援を行っているグループに所属しています。業務の集約と効率化を目指すSSC業務では、統一ルールから外れた依頼があった際、確認先が分からない・認識違いによる対応誤りの発生といったトラブルを引き起こすことがあります。そのため、トラブルの予測・リスク回避の対策として、事前に業務のテスト運用を行い、分かりにくいフローになっていないかを検証しました。特に曖昧なルールは、判断基準を整理し、依頼元との合意形成をしておくことも重要です。担当者間の認識のズレを事前になくすことが、トラブルの防止に繋がります。
しかし、どんなに対策を講じても、トラブルによる業務停滞の発生を避けられない場合もあります。そのような場合は、以下の手順に従ってトラブルを解消します。
トラブル解消法とは?
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問題の特定と分析
業務停滞の原因を特定し、詳細な分析を行います。プロジェクトにおけるトラブルの多くは、人為的なミスやコミュニケーションの不足から生じます。関係者との対話や業務フローの確認などを通じて、問題の本質を理解することで、適切な対策を講じることができます。 -
緊急対応プランの策定
業務停滞が続いている状況では、素早い対応が求められます。そのため、緊急時の対応プランを策定し、関係者と共有します。代替手順の提案や担当者の配置換えなど、即効性のある対策を検討します。プラン策定に行き詰った場合は、チーム内外のメンバへ相談します。それなりの経験のある人に聞けば、打開策のアイディアや、同様のトラブルをどのように回避したのか教えてもらえることがあります。 -
ルールやプロセスの見直し
業務停滞が頻繁に発生する場合は、ルールやプロセスの見直しも検討する必要があります。問題の原因がルールやプロセスにある場合は、改善策を検討し、業務停滞のリスクを低減できます。 -
トラブルの共有と学習
業務停滞が解消した後は、トラブルの共有と学習が必要です。関係者と情報を共有し、同様の問題が再発しないようにするためのアクションプランを策定します。これにより、将来的な業務停滞を予防できます。
終わりに
上記手順はロジカルシンキングの手法に基づいた問題解決の方法です。ポイントは、問題の所在を特定し、原因と対策案を検討することです。対応プランから考えずに問題の本質を把握することで、問題解決の精度を高めることができます。
業務停滞は、プロジェクトや組織にとって大きな損失となりますが、適切な予防策や解消方法を講じることで、業務のスムーズな進行と品質の維持を実現できます。定期的なルールやプロセスの見直し、トラブルの共有と学習を通じて、業務停滞のリスクを最小限に抑えましょう。
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