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心の健康を保つ方法
PJ活動お役立ちコラム
第168回 2024年2月27日
心の健康を保つ方法

はじめに
筆者は入社してからもうすぐ2年が経ちます。一人で考え、動けるようになってきましたが、その反面「一人でやり切らなくては。」という思いが強くなってきました。「なんでも聞けるのは1~2年目ぐらいである。」というような話を聞きますし、「自立」のためにあまり周りへの相談はせずに業務をしていました。その結果、精神的に疲れて、気持ちが不安定になることもしばしば…
そこで本コラムでは、筆者が心の健康を保てるように変えた考え方や対処法について紹介しようと思います。本コラムが同じような局面を迎えている方々の支えや参考になれば幸いです。
持ち帰り検討
仕事をしている上で、想定外の業務が発生するのはよくあることです。誰が担当なのか議論して「業務分担上、君だよね。」という形で任されることが多々ありました。体よくそのような言葉を投げられると、「確かに。」と思い、業務を安請合してしまうことが筆者の欠点でした。結局その後、何をするべきかの正解がわからなくなり、大変な思いをしていました。
そこで筆者が最近学んだのは、その場での「YES」を避け、「検討します。」と回答することです。落ち着いて少し時間を使い、その業務を受けるべきかどうかを考えます。第三者的に考えると、「適任者は誰なのか。」という疑問に対する答えが浮かんできますので、冷静に判断することができます。
また、持ち帰り検討したいときは「本日の16時までに回答します。」と期日を設けて相手と合意し、業務が滞留しないように工夫しています。
回答が早いことはよいことですが、その結果として品質が低下した対応になってしまうと、業務および精神面に悪影響を及ぼすことが考えられます。確かな判断を下せない状況であれば、”持ち帰り検討”は有効だと思います。
甘え
甘えと聞くと社会人にとっては“悪い言葉”のように感じますが、筆者は周囲に甘えることが精神状態を安定させる上で必要だと考えます。
自身は2年目の半ばに3つのPJを横断的に見る役目になりました。現場監督として、筆者より年上の派遣社員へ指示出しを行い、統率を取りました。扱う金額も大きく、責任感を重く感じました。やはりそこで冒頭にもお伝えした「自立」という言葉に縛られ、なるべく一人で責任を全うしようと努力しましたが、2年目で全てうまくいくわけでもなく、苦労しました…
そこで、「筆者一人では限界がある。」ということを自覚するようにしました。
できる仕事も増えて、一人でも考えて動くことができ、”自信“がついてきたところでしたが、悲観的になるのではなく、”無理”と割り切りました。そして、上司や同部署内の方々に通話やチャットでたくさん相談しました。一人では見えなかった道がいくつも出てきて、大変助かりました。道が見えれば、後はこっちのものです。その道を試行錯誤して歩くだけです。
中々周りへ相談ができずに溜め込んでしまっていましたが、周りを頼り、意見を収集することに時間を費やすことで心の健康が保てています。
まとめ
筆者の悩みの種は「先が見通せないこと、歩くべき道が見えないこと」でした。筆者の考えとしては、道の上を歩くところまでは周りに頼る、いわば“甘え”を発動してよいと考えます。人それぞれに自立の定義があると思いますが、筆者にとっての自立はまだ「見えた道を一人で歩いてみる」ということだったのだと気づきました。
多くの経験値を積んでいった先に、更なる”自立”のレベルアップがあるのではないでしょうか。