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AIは頼れる仲間

PJ活動お役立ちコラム
第155回 2023年11月21日
AIは頼れる仲間

私たちの周りに目に見えない形で私たちを支え、日常生活に溶け込んでいるAI。
しかし、実際にその恩恵をビジネスにおいて直接触れる機会については、皆さん如何でしょうか。
筆者は、興味を抱きつつも触れようとして最初の一歩を踏み出せない状態が最近までありました。皆さんの中にも筆者と同じように、なかなか触れる機会を得られていないという方は多いのではないでしょうか。
筆者の経験をご紹介させていただくことで、皆さんもAIを身近に感じていただき、実際の活用へ繋がるきっかけとなっていただけたら幸いです。

AIを使うと何が得られるのか

AIの普及は驚くべきもので、スマートフォンやスマートホーム、ビジネスアプリケーションなど、私たちの日常生活に急速に浸透してきました。今年3月には生成AI のChatGPT3.5がリリースされ、その出力される品質が話題になりましたが、皆さんも記憶に新しい事と思います。
筆者はそのタイミングで興味を持った一人です。
当時、早速使用方法を調べたところ、提案書やマクロ等、筆者が携わっているPMO業務に役立ちそうな出力を即座に行える点について非常に驚いたことを覚えています。
しかしながら、まだ黎明期という事もあり、社内のセキュリティルールの確立もされていなかった為、すぐに業務への使用は出来ず、きっかけを掴めずに「最初の一歩」を逃したままとなっていました。

実際のところAIを使用して得られるものが何なのかと問われると、一言で言うならば一番は「時間」だと筆者は考えます。
例としてドキュメント作成がありますが、AIを使用すると文章の建付け、書き始めなどを一瞬で作成してくれるため、物事の最初にかかる時間を大きく短縮してくれるのです。
膨大な量のデータから、あらゆる情報を整備し、アウトプットにしてくれる事は周知の事実ではあるものの、目の当たりにするとやはり感動的です。
昨今「タイパ=タイムパフォーマンス」という言葉がZ世代だけでなく、ビジネスにおいても注視されるようになりました。とはいえ、劇的に何かを効率化するというのはなかなか難しく、どうしてもマンパワーでのフォローが必要な場面も多いかと思います。
そこで、上手く活用することで確実に「時短」を実現してくれるAIは、頼れる仲間だと筆者は感じています。

さて。話は戻りますが、「最初の一歩」を逃したままとなり、日々の業務に忙殺されていた筆者ではありましたが、そのうち社内ルールが整備され、遅くなりましたがやっと一歩を踏み出す事に成功しました。
社内申請が下りてすぐに使い始めました。専用アドレスにアクセスし、「お客様への●●●の提案をする文章をつくって」と入力してみました。
あっという間に完成されたアウトプットに、思わず声を挙げてしまいました。
二点目として、筆者が上げさせていただきたい事項は「均一のアウトプット」となります。
人間として、定量性でないものの評価や推敲はその時々で大きくばらつきが発生する事があります。
AIでは、実施者の方針を物差しとして、経験や感情に左右されることなく、いつでも一定のアウトプットを出力してくれます。この出力は客観性に非常に優れ、評価などで毎回悩んでいたところを強力にサポートしてくれたのです。
このような、人間では難しいポイントを持っているところがAIならではの頼りになる点として非常に関心をいたしました。

AIに限らずの話にはなりますが、「興味を持つ→行動に移す」実はこのプロセスはなかなか簡単な事ではないと思っています。
仕事でもプライベートでも、興味はあるけれど出来ないこと、皆さんも心当たりがあるのではないでしょうか。何かを行動に移すには、そのためのパワーと時間が必要ですし、内容によっては協力者を作らないといけないケースもあると思います。
その場合には“自分のフォロワーを増やす”という事を是非お勧めします。
こういう事をやってみたい、こういう事をやっていかないといけない、といった発信をしていく事で賛同者を増やしていくのです。
AIについては、やりたい事が明確なので、きっかけさえあれば取り掛かりやすいのではないかと思います。

さいごに

AIは今までにない圧倒的な存在感と時短、効率作業を提供してくれる、「頼りになる仲間」ではありますが、残念ながら“責任”のある仲間ではありません。
これは筆者がAIを使ってみた結果の考えとなります。
当たり前の事ではありますが、AIは緻密に計算された、あくまでも人間が作り出した人口知能であって、その技術を活用する側の人間が責任を取らないといけないのです。
どのような情報を提供されたとしてもAIには責任がなく、いわば物知りの友達の様な「知ったかぶり」をしてくる、とでも言いましょうか。
AIと良い距離感で付き合っていければ、長く協力関係が築けると思っています。
変化が多い今の時代、タイパ・効率化・生産性向上・人件費削減、など様々求められていますが、筆者も今後もっとAIを取り入れ業務に活用していくことで、プロジェクトやその先のユーザ様へ貢献していければと思っております。

今回の内容が皆さんの活動に少しでもお役に立ちましたら幸いです。