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周囲を巻き込み大きな成果を出す
PJ活動お役立ちコラム
第154回 2023年11月14日
周囲を巻き込み大きな成果を出す

企業において、目標の達成に個人の力が必要不可欠ですが、周囲を巻き込むことでその成果は何倍にもなります。今回は、職場で起こっている課題を解決するために「周囲を巻き込む方法」についてご紹介します。
筆者は開発プロジェクトの業務支援を行っているグループに所属しており、メンバーは単独でプロジェクトに入っています。個別対応を行っているためか、メンバーが持つ課題やノウハウを、グループ内で上手く共有できていない状態でした。プロジェクトの参加当初こそ、個人のナレッジやスキルを生かし業務を拡大できましたが、やがて提案アイデアも尽き、また業務拡大による工数不足も重なり業務拡大が難しくなるという課題に直面しました。
職場では何かしらの課題が常に発生しており、個人が率先してそれに対応することは大切ですが、個人には限界があります。そのため周囲を巻き込み、複数のメンバーが協力して対応することでよりよい結果となり、また組織の成長にも繋がると筆者は考えます。
今回のコラムでは、周囲を巻き込むための具体的な方法について、筆者の経験や考えをもとにご紹介します。
周囲を巻き込めない理由は?
別部門のメンバーや協力会社など、関わりの浅いメンバーが増えてくると、チームメンバー間の連携が不足し、関係が希薄になってしまいます。巻き込むメンバーが、過去に仕事をしたことがあるメンバーや同僚であれば多少の無理も聞いてくれますが、別部門や協力会社の方だと立場や考え方が違うため、一筋縄では行かないのではないでしょうか。
周囲を巻き込むための方法とは?
筆者の経験をもとに、周囲を上手く巻き込むための方法を3つのステップでご紹介します。
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目的と目標を明らかにする
周囲を巻き込むには、相手のメリット(インセンティブ)を明確にすることが重要です。また、目的達成のため「誰が」「何を」「どのように」「どんな状態に」といった具体的な目標を定め、メンバーの誰もが自分の役割を認識・共有できるようにします。 -
オープンなコミュニケーションが取れる環境を作る
目的と目標を明らかにしたら、次はお互いが対等な目線でコミュニケーションを行えるオープンな環境を作ります。オープンな環境とは、相手のスキルや立場を双方が理解し、フラットに意見を言い合える環境です。オープンな環境下でアイデアを自由に出しあうことで、チーム全体で協力関係が生まれます。 -
相互サポートを率先して行う
さらに、メンバーが互いに協力しあう意識を育てることも重要です。自分の専門外である業務のサポートを行うことで、個人のスキルアップが図れるだけでなく、メンバー間の信頼関係も構築されます。
筆者はチームリーダーの立場にありますが、手間のかかる作業や不具合報告、納期交渉など誰もやりたがらない業務を、率先してメンバーから巻き取っています。こうすることで筆者自身がメンバーの業務をよく知ることができ、またメンバーが筆者に信頼を寄せてくれるようになったと強く感じています。
終わりに
一人では達成できない目標も、周囲を巻き込むことで成功の可能性が非常に高くなります。目的・目標を共有し、オープンなコミュニケーションを図り、互いにサポートしあうことでチーム全体として大きな成果を出すことが可能になる、と筆者は考えます。
今後のチーム運営において、リーダーの誤った判断や意見などに対し、メンバーが率直な意見を述べられるよう、日ごろから目的・目標の共有や、信頼関係の構築を行っておきたいものです。
今回のコラムをもとに、みなさんの職場でも周囲の巻き込みを進めて頂き、職場で起こっている課題の解決や、成果の拡大に繋がれば幸いです。