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前向きに取り組むには

PJ活動お役立ちコラム
第147回 2023年9月26日
前向きに取り組むには

興味がないことや、誰かの指示・命令で否応なく対応していることに対しては、前向きに取り組めず消極的になってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。パフォーマンスが下がると、アウトプットの品質も下がるという悪循環を招きかねません。
責任感や自制心が強く、強固な精神力で自身を制御できる方はそんなことにはならないのでしょうけれど、残念ながら筆者はそこまでの強さを持ち合わせてはいません。
今回は、そんな筆者のこれまでの経験から、「自分なりの腹落ちのさせ方」についてお話ししたいと思います。筆者の経験が、少しでも皆さまのご参考になれば幸いです。

なぜ腹落ちしないのか

急に指示を受けた予定外の業務や、自身の考えに合わない業務、自身が面白いと思えない業務などに対しては、なかなか前向きに取り組めないですよね。自分がその業務を行うことに納得できていない、つまり腹落ちしていない状態だと、どうしても消極的になってしまいがちです。
これまでの経験の中で、最初は腹落ちせず、筆者が尻込みしてしまった業務は以下のようなものだったと思います。

  • いきなり指示を受けた、予定外の業務
  • 経験や知見がない未知の業務
  • 難易度が高い業務

『人は変化を嫌うもの』と以前に聞いた記憶がありますが、これまでと違うことや経験がないこと(未知なこと)に対して、拒絶したり後ろ向きな気持ちになったりするのは、人の自然な心の動きなのかもしれません。

腹落ちさせるには

では、そんな自分をどうやって腹落ちさせ、前向きに取り組めるようにするのでしょうか。
そのために必要なのは、考え方を変えることです。「病も気から」という言葉があるように、「気の持ちよう」はとても重要です。考え方を変えるのは簡単ではないかもしれませんが、先ほどの例をもとに、どう変えればよいか考えてみましょう。

『いきなり指示を受けた、予定外の業務』
予定通り、イレギュラーのない状態でスムーズに進行していると、とても心が落ち着きますよね。何かの問題に頭を抱えることなく、安定した状態であればあるほど、その静寂を打ち破るような事象には誰でも拒否反応が出ると思います。このようなときに前向きになるには、「イレギュラーはストレス耐性の訓練」と考えるとよいです。
個人の性格にもよるとは思いますが、イレギュラーな事象の発生は、大なり小なりのストレスを与えると思います。ですがそのような状態をあえて受け入れ、建設的に物事を進めるための思考を巡らすことで、イレギュラーへの対処法だけでなくストレス耐性も身につくのではないでしょうか。

『経験や知見がない未知の業務』
分からないことに対しては、誰もが不安を持つものだと思います。このようなときに前向きになるには、「将来のための貯金」と考えるとよいです。
人は、自身の経験や知識をもとに物事への対処を考えるのだと思いますが、経験や知識に偏りがあると判断も偏ってしまい、場合によってはあまり良くない選択をしてしまうかもしれません。
そのようなことを少しでも減らせるよう「将来のための貯金」だと考えれば、経験や知見がないことに対しても前向きに取り組めるのではないでしょうか。

『難易度が高い業務』
難易度が高いとどうしても失敗を恐れ、また失敗したときに自分が責められるのではないかと、消極的になってしまうことはよくあると思います。ですがここは、「失敗してもよい。大切なのは挑戦すること」と考えるとよいです。
ただし何の理由もなく、また誰からの共感もなくこのように考えるのはNGです。難易度が高い理由や挑戦する姿を周囲と共有し、周囲の共感を得ることがとても重要です。
難しいことへの挑戦は困難を極めますが、立ち向かっていく姿に共感を得られれば、場合によっては周囲からの助力も得られるはずです。そうなれば、仮に失敗したとしても誰もその人を責めることはせず、むしろ次はどうすればよいか助言してくれるのではないでしょうか。

さいごに

今回は、最初は腹落ちしない業務に対し、自分を腹落ちさせ前向きに取り組めるようになるための考え方について、筆者の経験を交えご紹介しました。
小さな成功体験の積み重ねが、自身の成長や自信につながると筆者は考えています。
さまざまなことに前向きに取り組み、少しずつでも自身の成長を感じられるようになれば、それらの経験がいつかきっと大輪の花を咲かせてくれるのだと思っています。
筆者自身、毎回このようにポジティブに考えられているわけではありませんが、行き詰ったときはこれを思い出し、奮起するようにしています。
今回の内容が、皆さんの活動に少しでもお役に立ちましたら幸いです。