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成功させるためのDX推進力とは?

PJ活動お役立ちコラム
第144回 2023年9月5日
成功させるためのDX推進力とは?

最近、社内DX推進プロジェクトを支援する機会がありました。AI技術の進歩がDX推進をさらに加速させる要因となっています。
DX推進と言っても、実際の活動はテクノロジー領域だけに留まらず、課題の発見や解決アプローチの模索、経営層や他部門との交渉など、多岐にわたります。この活動が社内で定着するまでには、スキルアップ、権限や制度、組織の環境整備、意識改革など、多くの時間と労力が必要となります。今回のコラムでは、DX推進の進め方について掘り下げていきます。

DX推進には「アジャイル型のマインドセット」が不可欠

DX推進の特徴は、予期しない問題が次々と表面化することです。新しい技術や市場環境の変化に対応しながら、既存のシステムやビジネスモデルを改善することは簡単ではありません。組織内の関係者や従業員とのコミュニケーションが不可欠であり、効果的な変化を生むためには皆が協力し合う姿勢が求められます。トライアルにしてもビジョンが不明確な状況で見切り発車してしまう。プロジェクトメンバーの足並みが揃わず責任範囲も曖昧になり険悪な雰囲気になるなど、プロジェクトを成功に導くには直面した問題に応じて柔軟にスコープを変更し、メンバー間の風通し良くして役割を明確にしなければなりません。

そこで、変化に対応しやすく柔軟な組織体制や思考のアジャイル型の考え方を取り入れることで、従来よりも効率的にプロジェクトを進めることができます。 DX推進においては、このアジャイル型のマインドセットが非常に重要です。

アジャイル型のマインドセットの取り入れ方をご紹介

  1. 課題やありたい姿を聞き取る
    DXの最終目的は「顧客への価値を高める」ことであり、顧客や利用者のニーズを理解することが不可欠です。積極的なコミュニケーションを大切にし、顧客や利用者から直接ニーズを聞き出すことが重要です。関係者間で情報共有を行い、幅広い知識を得ることから始めましょう。
  2. スピード感を持ってPoC検証を行う
    社会の急激な変化に遅れないためには、迅速かつ効果的な検証を続けることが重要です。小さなPDCAサイクルを回し続け、柔軟に対応できる組織作りを目指しましょう。その結果、組織全体が迅速に動くことで、成功に近づくことができます。
  3. 失敗を恐れずチャレンジする
    成功するには誰でも一度や二度は失敗します。その際、恐れず挑戦を続け、失敗を学びへと変えていきましょう。失敗の経験を糧として新しい技術やスキルの習得に繋げていけます。失敗を分析し、原因を見つけることで、更に効果的なアプローチが可能になります。チーム一丸となって失敗から学ぶ姿勢を心掛け、プロジェクト進行に柔軟性と前向きな雰囲気を作っていきましょう。

さいごに

上記で紹介したマインドセットの取り入れ方を一人ひとりが意識して実行することにより、DX推進力が向上します。DX推進においてアジャイル型のマインドセットは必要不可欠です。
ただし、行動やマインドを変えることは容易ではありません。組織やチーム、または各個人に合わせて、アジャイル型のマインドセットを柔軟に取り入れてみましょう。そのうえで試行錯誤しながら習慣化するようチャレンジを重ねてください。

今回のご紹介がみなさんの活動に少しでもお役に立ちましたら幸いです。

参考