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抱え込まない、そのために
PJ活動お役立ちコラム
第123回 2023年4月4日
抱え込まない、そのために

4月に入り、新しい環境を迎えている方は特に気忙しい日々を送っていらっしゃることかと思います。
変わり目には、今までとは異なる悩みが発生することもありますし、精神的にも落ち着かないことも多いかと思います。タイミングによっては、対応しなければいけない取り組みが停滞し、自身で抱え込んでしまうこともあるのではないかと思い、今回は抱え込みを少しでも解消できるようにコラムを執筆しました。
振り返ると筆者も抱え込みをしがちで、いわゆるボトルネックになってしまうことも多かったと認識しています。
「自分で解決する!」と強い意志からと言うよりも、何から手を付けて、誰に相談しながら組み立てていけばいいのか分からなくなり、気が付くと時間が過ぎてしまっているという状況でした。
どちらかというと、解決のプロセスが分かりやすい事象よりも、答えのない事象に対して解決策を見出せないような時に発生していたように思います。もちろん、日々の業務の中では様々なやるべきことがありますので、時間の使い方や優先度のつけ方によって進捗具合に影響が出た結果ということもありましたが。
相談相手を見つける
抱え込みがちな人は、相談できないから抱え込むのだと言われるとその通りなのですが、それでも言葉にする努力はしたほうが良いと考えています。以前このような経験をしました。
改善効果が出づらい事象に対して手を打たなければいけない時がありました。改善効果が出づらいとは、つまり打ち手に正解がない状況で、関係者を集めて議論をしようとしてもうまく進行ができませんでした。
ありたい姿を描いて現状とのGAPを埋めるために…とデータや資料も準備しましたが、そもそものありたい姿の議論が紛糾してしまい収拾がつかなくなり、次回に持ち越しとなってしまったのです。
その後、どこに解決の糸口を見出せば良いのか分からなくなり、ひとりで抱え込み時間を要してしまいました。
そんな窮状をとある人に相談したところ、まず一旦データから読み取れる部分を整理して仮説を立てた資料にするほうがよいとアドバイスをもらい、なおかつその人は手書きでこういうことでは?と絵を描いてくれました。
議論の紛糾は参加者の視点が定まらなかったことによるので、それを活用させてもらい自身の考えも整理でき、次のフェーズに進めることができました。
この時、実は正式な相談という形ではなく、雑談からの流れから「こんなこと困ってるんだよね…」とつぶやいたことからアドバイスをもらえました。相談に乗ってくれた方にどうしてそう時間をかけずに整理できたのかと、あとで聞いたところ、筆者が「本当はこうしたい」ということを明確に述べていたからだと言ってくれました。
相談する際には、自身が混乱した状態であっても信念のようなものは整理しておくべきだと思いました。そうすると解決の糸口を見出すプロセスは先輩や経験者が助け舟を出してくれるかもしれません。
全体整合をいきなり求めない
時間的な事情以外で抱え込みが起こるもう一つ理由が、全体整合を考えすぎていることがありそうです。
これも筆者の体験談になりますが、部門全体で整合を取った施策を回そうとした際、個々のグループ事情もあり実行に踏み出せない状態になりました。その時も、グループメンバーに相談したところ、「小さく試そう」と言ってくれたグループがあり、そこで小さく試したところ効果があり、全体的に進められたということがありました。
「全体の合意が必要」「全体が納得する施策にしないと説明ができない」などと悩めば悩むほど、やはり足踏みしてしまいます。やらなければいけない対策であるならば、自分で止めてしまってはいけませんので、一歩を踏み出す意味でも、抱え込みから解放する意味でも、小さい単位で試すことを心がけています。
さいごに
実は今回のコラム執筆はとても時間がかかってしまい、まさに締め切りを守れない抱え込み状態になってしまいました。「コラム…」と困っていたら「ChatGPTに書いてもらったら?」とのアドバイス。近い将来、コミュニケーション手段も大きく変わるかもしれませんが、今回のコラムは正真正銘、「人間」が書きました(笑)
今回の内容が皆さんの活動に少しでもお役に立ちましたら幸いです。