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ビジネスの野菜を取ること
PJ活動お役立ちコラム
第109回 2022年12月27日
ビジネスの野菜を取ること

早いもので、もうすぐ12月も終わりますね。
今年を振り返ったり、来年を想像したり、様々な思いが溢れる時期ではないでしょうか。
今回は本年、筆者の周りで話題にあがることが多かったことを取り上げます。
ホウレンソウ無いよね・・・
『報連相(報告・連絡・相談)は社会人の基本』と言われたことはありますか?
新人の時に先輩や上司に何回も言われ、意識してやり続けることで、習慣になっている方が多いのではないでしょうか。しかしながら、新人の時には出来ていたことが、中堅やベテランになって出来なくなってしまう場合もあるようです。中堅やベテランになると、『報連相』は実施する側ではなく、実施される側になることが多いためか、自分から『報連相』をすることを後回しにし、やらなくなってしまう人もいるようです。
筆者の周りでも、『報連相』が無いまま日時が経過し、対応が後手になった事案もありました。
ホウレンソウができない理由
『報連相』ができない人に話を聞くと、以下のような心理が働くようです。
- 報告する対象者も自分も忙しいので、後回しでいいと思った(そのうち忘れてしまった)。
- 予定通りに進んでいるので、報告する必要がないと思った。
- 自分ができていないことを指摘されるのが嫌だ。
他にも理由はあると思いますが、上記理由は自分のことを中心に考え、組織のことを考えていないことがわかります。
ザッソウを取り入れよう
組織において『報連相』は重要で、徹底することで組織としての意思決定が円滑になります。
しかしながら、『報連相』に抵抗を感じ、習慣化できない方がいる場合は、『雑相』を取り入れてはいかがでしょうか。
『雑相』は、『雑談+相談』『雑な相談』を意味します。
株式会社ソニックガーデン創業者である倉貫義人氏が発想された言葉で、以下の書籍で詳細が紹介されています。
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著者:倉貫 義人
書名:ザッソウ 結果を出すチームの習慣
発行:日本能率協会マネジメントセンター
発行年:2019年8月
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雑談の中で報告や連絡を行い、相談しやすい環境を作ることで心理的安全性を高めることができ、『報連相』を円滑に行っていく方法として、近年では多くの組織が取り入れています。筆者の組織でも下期から『雑相』を週1~2回の頻度で取り入れ始めました。
『雑談』というと何を話せばいいのか?と悩む方もいましたが、『雑な相談』と捉えると取り組みやすいようで、次から次へとお題が湧いている状況になっています。
まだまだ筆者の組織も手探りの段階ですが、下記のような効果もあり、『報連相』ができなくなっていた方の習慣化もそう遠くないと感じています。
ザッソウの効果
- 共通の価値観が醸成される
- 信頼関係が構築される
- フィードバックにより、仕事の質とスピードが向上する
- 暗黙知が共有される
おわりに
皆さんの職場でビジネスの野菜『報連相(ホウレンソウ)と雑相(ザッソウ)』を取り入れていないようでしたら、年明けから健康的な組織を目指し、取り入れてみてはいかがでしょうか。
今回の内容が皆さんの活動に少しでもお役に立ちましたら幸いです。