Displaying present location in the site.

入社後の在宅勤務の困りごとと解決策

PJ活動お役立ちコラム
第94回 2022年9月13日
入社後の在宅勤務の困りごとと解決策

新型コロナウイルスの影響で、これまで当たり前だった会社で働くという環境から、「在宅勤務」という方法が定着した方も多いのではないでしょうか。
在宅勤務は、プロジェクト活動においても、通勤時間の削減やプライベートとの両立など、多くの利点がありますが、その一方で、時間の使い方が疎かになったり、非対面が多くなり相手と認識の齟齬が生じるなど、コミュニケーションがしづらいとの声も少なくありません。
今回のコラム担当の筆者は、2020年4月に入社して早々に在宅勤務に移ったため、上司や先輩方とのコミュニケーションが取れず、不安いっぱいで社会人生活をスタートしました。
そこで、今回は筆者の体験を踏まえ、在宅勤務で生じた不安や困りごとと、それに対する解決策をお話しします。

仕事とプライベートとの線引きが難しい

在宅勤務の性質上、宅配の受け取りなどといったチョットした割り込みで仕事を中断し、仕事に戻る際に集中する時間が掛かってしまうことや、仕事に対する1日のゴールを決めていなかったがために、ダラダラと定時を過ぎても仕事をしてしまう等、時間管理が疎かになることがありました。
その対応策として上司と相談して以下を実践しました。

  • 朝と夕方にMTGの時間を設け、1日の計画と実績を共有する
    1日の目標と作業実績をMTGにて明確化することで、目標に対する進捗率を把握することが出来ました。これにより、緊張感をもって作業を進められ、残業を5時間/月程度を削減出来ました。
  • 仕事に集中する時間を最低連続3時間は確保する
    割り込みで仕事を中断せずに業務に没頭できるよう、1日の勤務時間の中から連続3時間分を仕事に集中できる時間を確保しました。
    残りの時間は作業を終える度に残タスクの確認や、上司と仕事について1on1で対話するなど、関係者とのコミュニケーションでモチベーションを維持しつつ、作業に集中出来ました。
    無理にスケジュールを詰めるよりも、作業に対するペースを配分することが、仕事に集中できる秘訣だと思います。

上司や同僚にチャットで相談した際、相手に意図が伝わらない

当然のことではありますが、対面でコミュニケーションを取りながら仕事する環境と変わって、在宅勤務ではチャットなど文章でのコミュニケーションが多くなりますが、文章が曖昧なため相談したい内容が相手にうまく伝わらず、認識の齟齬が生じて、解決したい悩みと異なった回答を受けることがありました。
このため、対応策として以下を実践しました。

  • どういう作業をしていて、何に困っているかを明確化する
    4つの要素で構成したテンプレートを用意し、相談したい内容をこのテンプレートに落とし込んでから相談するようにしました。作成したテンプレートは以下のとおりです。
    ======================================================
    (例)
      背景  → 現在、□□の業務の対応しております。
      不明な点→ どのように対応してよいかがわからず、作業が止まっております。
      懸念  → 自分はこのような対応をしたいと思っていますが、
            △△だと思っているため、作業が止まっております。
      要求  → (相談者に何かしら作業や調査をお願いする場合)、
            ~していただくことは可能でしょうか。

    ======================================================
    相談したい相手がこちらの状況を把握しているとは限りません。上記のように相談したい内容を明確化することで、スムーズに解決に導くことが可能となりました。

さいごに

今回は、在宅勤務で社会人生活をスタートした筆者の体験を踏まえ、在宅勤務で生じた不安や困りごとに対する解決策の一部をご紹介しました。
皆さまの中には、同じ環境にいる方や、これから入社して即、在宅勤務を送る方も多いかと思います。
本コラムが、そのような方々やサポートする周りの皆さまのご参考になりましたら幸いです。