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泣いたっていいのである

PJ活動お役立ちコラム
第49回 2021年11月2日
泣いたっていいのである

PJ活動お役立ちコラムをお読みいただいているみなさま、こんにちは。
今年も残り2カ月となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

この「PJ活動お役立ちコラム」の執筆を担当するようになってから、以前携わったプロジェクトや大変だったけれどやりがいを感じた仕事、無事リリースまでこぎつけられてうれしかったことなど、よく思い返すようになりました。
「昔は良かったな」と少しノスタルジーが入ることもありますが、やりがいのあった仕事を思い出した後に、うまくできなかったこと、失敗したことを思い出して胸が締め付けられることもあります。

何年も前の話ですが、みっともなかったできごとがあります。
事業部の幹部が集まる会議の場で、あろうことか私は発表中に泣いてしまったことがありました。発表内容として苦しい点があったこと、そして38℃近くの熱が出ていて体調不良だったこと(今だったら大変なことですね。本当に昔話なのでご安心ください)も相まって…
泣いて許してもらおうなどとも思っていませんでしたし、むしろ不甲斐ない自分を恥じていたようにも思います。もしかしたら「悔し涙」だったのかもしれませんが、いかんせん、そんな会議の場で泣きだされても困ることこの上なく、迷惑でしかありません。今考えても本当に恥ずかしい一幕です。

「ここで泣いちゃうの??」と自分で自分にびっくりした記憶も残っていますし、自分をコントロールできない状態がとても嫌でした。発表が終わり、幹部が困惑顔でコメントをくれたことに申し訳なさしかありませんでした。

あまりの事態に会議を終えてすぐ、出席者に謝罪のメールを送りました。そのメールに対して返信が届きました。
1通は、「気にしなくていい。悔しいという思いがあった上でのことだったのだろうから、これを糧に成長するように」と上司からでした。
もう1通は別のグループの人からで、「体調が悪い時には無理をしないこと。苦しい時は声を上げ、周りに助けを求めていい。自分で自分のことをもっと大切にするようにしてほしい。」という内容でした。その人の体験や経験を踏まえ、私のことを心配してくれている温かいメールでした。
完全に弱っていましたので(笑)、涙腺が崩壊したことを今でも鮮明に覚えています。

  • 失敗を冷静に分析して、成長に向かうこと(導くこと)
  • 周りの人に心配りをし、手を差し伸べること

この時の経験から私が自分のポリシーのように考えていることです。

失敗から学ぶことは多く、今はむしろ、失敗はしたほうがよいとも言われています(私の上記の失敗はしてよい失敗ではないと思いますが)。
けれども失敗ということに対してやはり、心は傷つきます。後悔やくやしさに苛まれることもあるでしょう。そんなときは無理をせずに、一旦立ち止まって、泣いてもいいのです。きちんと自覚をした後、一呼吸置いてまた歩み始めてみましょう。その歩みを力強くするためには、周りを頼ってもいいのです。

さて、今回の「PJ活動お役立ちコラム」は第49回で、いよいよ次回で50回を迎えます。
第1回をお送りしたのが2020年12月1日で、もうすぐ1周年になります。
1つ1つの小さな積み重ねですが、みなさまのプロジェクト活動や事業運営にお役に立てられていれば光栄です。お気づきの点などは、Webページ下にある[PJ活動お役立ちコラム ご意見・ご要望はこちらから] からお気軽にご連絡ください。

次回の第50回以降もちょっとしたヒントをお届けしますので、ぜひ次号もそしてその先もお読みいただけますと幸いです。