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仕事で重要なもの、それは「スキル」と「センス」

PJ活動お役立ちコラム
第36回 2021年08月03日
仕事で重要なもの、それは「スキル」と「センス」

まず、以下3つの質問に答えられますか?
「今あなたはどんなスキルを持っていますか?」
「どんなスキルがあれば、あなたの仕事ははかどりますか?」
「これからあなたが身につけたいスキルは何ですか?」

さらに、以下の質問にも答えられますか?
「「仕事ができる」とはどういうことか?」

上記の質問への考えを深めてみなさんそれぞれの答えを得るために、今回は以下2冊の本をご紹介します。

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著者:堀 公俊
署名:ビジネススキル図鑑
発行:日経BP、日本経済新聞出版本部
発行年:2021年7月
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著者:楠木 建、山口 周
署名:「仕事ができる」とはどういうことか?
発行:宝島社
発行年:2019年11月
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ビジネススキル図鑑

日々業務に追われているため、ビジネスを遂行する上で自分に必要な「ビジネススキル」をしっかりと考え、身に付ける時間がとれない方も多いかと思います。
さらに、将来の予測が困難なVUCA時代でかつ、めざましい技術革新の中で、今まで重視されてきたものとは異なるスキルが必要となり、困惑されている方もいるかと思います。

本書では最初の3つの質問を考えるにあたり、共通で必要なものは「仕事に必要なスキルの全体像を知ること」だと説明しています。
ところが、一つひとつのスキルについて教えてくれる本や研修は山のようにあっても、総合的に語るものはほとんど見当たりません。
そのような中、本書はビジネスパーソンが必要なスキルを結集させ、わかりやすく分類・解説しており、みなさんのスキルを考える際に活用できるものとなっています。

これからの仕事には、本書が勧める以下1~4の方法、つまり、狭い範囲ではなくビジネススキルの全体像を把握したうえで、自分のビジネススキルを見直し、よりよい方向へ仕事や働き方をリデザインすることが必要になってきています。

  1. 本書から身につけるべきスキルを見つける
  2. 自分のスキルを棚卸ししてチェックする
  3. 計画的なスキル開発に役立てる
  4. 仕事や働き方をリデザインする

「仕事ができる」とはどういうことか?

仕事をする上で上記の「スキル」だけではなく、「センス」も重要だと語っているのが本書です。
「スキル」と「センス」のどちらがより重要なのかという議論ではなく(その時々の状況によって異なるため)、まずはこの時代における「センスの重要性」を認識することが必要だと語っています。

「「仕事ができる」とはどういうことか?」を考えると、「スキル」以上に「センス」がポイントとなっており、本書では以下のような内容を語っています(詳細は割愛)。

  • センスとは何か
  • センスは自ら見極めて錬成するもの
  • 「役に立つ」はスキル、「意味がある」はセンス
  • スキルは部分的、センスは汎用性がある
  • センスがなく、スキルだけだと限界がくる
  • 仕事ができるとは、センスを使って成果を出すこと
  • 仕事ができる人/できない人の特徴

本書の著者からのメッセージ、『スキルの「お勉強」に明け暮れがちな人々が多い昨今、いま一度「仕事ができるとはどういうことか」をはっきりさせておくのは、意味があることだと思います』を受け止め、一旦立ち止まって「仕事とは」「仕事ができるとは」についてしっかりと考えてみる価値はあると考えます。

これを読んだみなさんが「仕事ができるとは」について考え、その上で「スキル」を身に付け、「センス」を錬成するきっかけになれば幸いです。