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接種すべきワクチンと…

(2025年10月掲載)

石井 裕之
(CFPファイナンシャル・プランナ-)

こんにちは。FPの石井裕之です。

2025年度も、10月から新型コロナワクチンの定期接種が始まります。既に受診券が届き、接種すべきかどうか迷われている方もいらっしゃるかもしれませんね。

8月28日付の厚生労働省・厚生科学審議会資料によると、今年度のワクチン供給量は合計909万回分を予定しているそうです。前年度の748万回より多いですが、実は前年度は当初3,224万回分を見込んでいたとのこと。大幅に下回った理由は、接種の一部自己負担化が大きいようですが、ほかに、「新型コロナワクチン接種後症候群(PCVS)」などの報道があった影響もあるのかもしれません。ちなみに本年3月時点での65歳以上接種率は20%程度だったようです。

先日、ある医師(京都大学医学博士)の講演を聞く機会があり、メッセンジャーRNAワクチン(以下mRNAワクチン)の接種はやめた方が良いとのお話でした。その先生はコロナワクチンが原因(との推定)で亡くなったり、免疫力が低下して帯状疱疹等を発症した患者さんを多くみてこられたとのこと。他方、インフルエンザのような不活化ワクチンは接種すべきだそうで、違いはどうやらエビデンスの量にあるようです。

専門外の私が説明するのはおこがましいですが、mRNAワクチンはウイルスのタンパク質を作る「設計図」(遺伝情報)を注射し、体内でそのタンパク質が作られて免疫ができる新しいタイプのワクチンです。一方、不活化ワクチンは毒性や感染力を失った病原体またはその一部のみを使い、体がこれに反応して免疫を得る仕組みです。mRNAワクチンは短期間で開発でき、高い効果が期待されます。かたや不活化ワクチンは安全性が高く、複数回接種することで免疫を強化します。

長い歴史のある不活化ワクチンに対して、mRNAワクチンの実用化は新型コロナを契機とした202012月からであり(基礎研究は1990年代に開始したようですが)、その意味でエビデンスが少ないのは仕方ない気もします。ユーチューブで見た別の医師は、mRNAワクチンの有害性については、現時点では中立(=安全とも危険とも断定できない)と話していました。エビデンスが乏しい以上、これが最も妥当な見解のように思います。

先ほどの講演の先生は、ワクチン接種の際には必ず種類を聞くようにとも言われており、この点、自分のことですから、以後私もそうしようと思いました(とともに、mRNAワクチンであれば「安全ですか?」と問うて見解を聞こうと)

なお、本稿執筆にあたり調べていたら、「全国有志医師の会」というサイトに行き当たり、「人類史上最大の薬害事件」と書かれていました。ただしこの会に対しては様々な意見があるようです。関心ある方はご覧になってみてはいかがでしょうか。

ちなみに新型コロナワクチンが全てmRNAワクチンなのではありません。日本では主流はmRNAワクチンですが、ほかに組換えタンパク質ワクチンも接種対象となっています。海外ではウイルスベクターワクチンやDNAワクチン、不活化ワクチン(中国製)などもあるようです(すみませんが各々の詳細はわかりません)。

今回は結局、接種を迷われている方へ結論をお伝えできず(医師の間でも見解が分かれているようなので…厚生労働省や製薬会社は立場が明確かもしれませんが)、かえって悩まれてしまったら申し訳ありません。せめて、接種するかどうかの判断材料が提供できれば幸いです。私自身は、昨年までは接種していましたが、今年度はやめることにしました。ご参考にはならないでしょうが…

それでは、また次回。

※上記は筆者個人の見解に基づくものであり、組織を代表するものではありません。